[2004.08.15]
  存命必須事項


 ▼Norwegian hacker takes a bite out of Apple's iTunes(ZDNet UK News)【英語】
  http://news.zdnet.co.uk/software/mac/0,39020393,39163378,00.htm


 「世界は正しくなどない。正しいことは,自分でみつけるものだ。」

quote:DVDの暗号化をクラックしたノルウェーのハッカー,ヨン・ヨハンセン氏は,アップル社のiTunesが無線ベースステーションのエアポート・エクスプレスに送る音楽の暗号化もクラックした。ヨハンセン氏は使用している暗号鍵を解読して公開し,ジャステポートというプログラムを書いてiTunes以外のソフトでもエアポート・エクスプレスに音楽を流すことができるようにしている。これによって,ほかのポピュラーなソフトでもストリーミングできるようになるだろう。

 iTunesはAACとMP3しか再生できないので,オッグ・ボルビスのファイルがいっぱいありますとか,いろんな可逆圧縮形式で音楽をたくさん大事に保存してますという人も,これでエアポート・エクスプレスでの無線ストリーミングが楽しめるということ。もしかしたらもうどこかにあるのかもしれないけど,ウインアンプで再生している音楽をそのまま無線で飛ばすプラグインもリリースされるだろう。たったひとつの音楽プレイヤーに縛られずにすむ解放感はなによりも爽快であり,ジゴル,コムニス,フラバ,ハイブリタなどで拘束されて生きたい人は好きにすればいい。マゾな人を否定する気はないので自由に拘束具まみれの生き方をすればよい。わたしは,勘弁だが。

 パソコンとオンラインのある世界では,音楽も動画もマゾヒストな扱いを受けることが多い。特定の暗号解除を行える機器にしばられ,特定のソフトにもしばられ,DVDではリージョンコードによって生きられる地域さえも限定され(iTMSも同じか),常に暗号化された不自由な状態で生き続けなければいけない。そしてそれをすべてのユーザーに,当然のことだと思い込ませようとしている。自由な世界などあり得ないのだと,云いたがっている者たちがいる。わたしたちは,「それ」を制限されるのはおかしいんぢゃないか,「それ」は好きにできて当然なんぢゃないか,という意識をきちんとわきまえなければいけない。それが,究極的にいまもっとも,生きるために必要なことだと認識すべきだ。バカな変態サディストの奴隷にならないように。

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